SCENE 3
9月某日深夜〜翌朝
離婚届を持って家につくと、嫁は「待ってました!」とばかりに
ワシの目の前で記入しはじめ、書き終わると布団にもぐりこむ。
ワシもする事がないので同じく記入してハンコを押して就寝。
翌朝には同意人のハンコをもらいに朝早くからお出かけしていた。
こういう事だけは行動が早い!
「これでバツイチかぁ」と思い仕事に向かう。
職場ではつとめて明るく「昨日嫁ハンと別れてん!」などと笑顔で
話し掛ける。
困ったのは回りの人達の方や。「ハッハッハッ、おめでとー!」とも
「元気出しやー」とも言えずにただ「エライ急やな?」くらいしかの言葉
しか返ってこない。
なかには「今日から同じ仲間やな?」と言うヤツまでで
てくるではないか。
「お前と一緒にしなや!」と思いつつも「よろしくな」と返事
を返してしまうとこがまだまだ未熟者やな。
ちなみに職場には離婚歴あるのが4人おる。
「何も恐れることはない」、とゆうことなのか?
そのうちの一人はツワモノで嫁ハンの出産まえに離婚したという経歴の持ち主。
しかも若干21歳。何考えとんねん!